海の危険
離岸流です。

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恐ろしい離岸流!そして流された時の対処法
2015.03.10(Tue)
ハブクラゲに続き、海の危険シリーズ第二段です。
今回の海の危険は「離岸流(リガンリュウ)」です。リーフカレントともいいます。
■ この記事の目次
名前のとおり、岸から離れていく潮の流れのことです。
潮流が速い場合は秒速2メートル!
☆では、離岸流はどうしておこるのでしょうか?
☆では、離岸流に巻き込まれたらどうすればよいのでしょうか?
①落ち着くこと。
②岸と平行に泳ぐ
③離岸流から抜け出せたら、岸に向かって泳ぐ
単純ですが、離岸流が発生しやすい場所での遊泳を避けることなんです。
名前のとおり、岸から離れていく潮の流れのことです。
資料:リーフ海域における離岸流観測について ・ 海上保安庁 海洋情報部
■ さて、何が危険なのか想像できますでしょうか?
離・岸・流だけでは、わかりませんよね。
泳ぎ苦手だし、深いところは足がつかなくて危険だから、浮き袋して岸の近くで泳ぐかな~。
なんて、用心を重ね海に入ったその場所が、離岸流の発生する場所だとすると大変なことになるんです。
沖に向かう急な流れにおされ、アッ!という間に岸から遠く離されてしまうんです!
潮流が速い場合は秒速2メートル!
トップスイマーや泳ぎの達者な人でも前に進むことができないくらいの速度だそうです。
一般の方だと一瞬でパニックになり、岸に向かってバタバタともがいている内に、一気に体力を使い果たし、溺れてしまうケースもあるんです。
そんな海のアリ地獄みたいな離岸流が、実はいくつも存在しているんです。
■ では、離岸流はどうしておこるのでしょうか?
海岸に向かって強い風が吹くと、海の水は波によって沖から海岸に打ち寄せられます。
そうすると、水はどんどん岸に貯まってしまって、どこかで沖にもどらなければならなくなる。
その、岸から沖への潮の帰り通りが離岸流なんです!
■ 発生しやすい海岸
(1)海岸が太平洋や日本海等の外洋に面しているところ
(2)遠浅で、海岸線が長いところ
(3)波が海岸に対して直角に入る海岸
以上の3つを充たしている海岸
(資料:海上保安庁)
■ では、離岸流に巻き込まれたらどうすればよいのでしょうか?
状況によって対処法は異なりますが一例をあげます
とにかく、まずは落ち着いて対処することが大切です。
潮流の幅は10~30メートルなので、砂浜と平行に泳ぐことで急流から抜け出せる。
そのほか、流れに逆らわず身を任せ、波が穏やかになった所で急流を避けながら岸に戻ることもできる。
①落ち着くこと。
決して流れに逆らって泳いだりしたらだめだ!
②岸と平行に泳ぐ
離岸流の幅はわずか10m~30mだからすぐに抜け出せる
③離岸流から抜け出せたら、岸に向かって泳ぐ
あわてず落ち着いて、流れが弱くなるまで待って、岸に向かって泳ごう。
または、岸にいる方に救助を求めましょう。
ぜひ、この対処法を覚えていてほしい!
急流で沖まで流されたときには、冷静に行動し身を守ってほしい。
県内では、年に何件もの被害が発生しております。
でも、そんな急流にのまれて落ち着いて行動できるかわからない!
…って思ったあなた。最大の予防法があるんです!
単純ですが、離岸流が発生しやすい場所での遊泳を避けることなんです。
石垣島の米原海岸や吉原海岸には、離岸流に注意を促す看板があります。
そうです。その看板のある場所は、離岸流が発生しやすいんです。
泳ぐときはその場所を避ければいいんです。
観光案内所を訪れる観光客から、どこの海で泳いだらいいですか?って質問をよく受けます。
その際は、海の危険を伝え、一人で海に入ることは避けて、その海域をよく理解しているガイドさんを同行することを勧めております。
ハブクラゲは運悪く出くわす場合もありますが、離岸流は注意していればある程度避けることができます。
八重山の海は、透明度も高くキレイで心奪われます。
いつもと違うテンションになるのも分かります。
でも、海は危険なものなのです。
事故のないよう注意を怠らず、楽しんで最高の思い出を残して帰ってほしい。そう願います。

【相次ぐ水難事故(上)】米原ビーチの離岸流に注意を
2013年10月13日掲載
http://www.y-mainichi.co.jp/news/23519/
http://ishigaki-jima.jp/nature/5223