ニュースペーパーからの「味噌汁情報」です。
↓↓↓
東京発の厳選情報が満載の東京ヘッドライン。
1週間はTOKYO HEADLINEから始まる
隔週月曜日発行
無料で読める!
新感覚ニュースペーパー
Vol.503 2011年03月28日
朝は「みそ汁」におまかせ!
お手軽な“朝の一杯”で毎日の健康をサポート
これからの季節、春の旬食材と合わせて、と蒲池先生。「かつお節でだしをとったタケノコのみそ汁や、山菜や菜の花などの旬の青物、貝類も良いですね。青菜類は、さっとゆでて椀に入れて上からみそ汁をかけると青々とした色のまま食べることができます」
女子栄養大学栄養クリニック主任・蒲池桂子先生に“朝食にみそ汁”に隠されたパワーについて、解説してもらいました!
——朝にみそ汁が良い理由とは?
「まず体が温まるということ。代謝を助けるビタミンB群も含まれているので体を目覚めさせてくれます。そして栄養を取り入れやすいということ。朝食のことを英語でブレックファストと言いますね。朝食は空腹でいる状態を最初に“破る”ものなんです。それまで食べていない体に必要な栄養素を取り入れるのに、アミノ酸が吸収されやすい汁物はとても良いと思います」
——みそを調理する際のポイントは?
「みそには煮たり焼いたり、さまざまな調理法があります。みそは発酵食品なので、みそ自体はまだ生きています。調理によってどのあたりで発酵を止めるかで風味に違いが出たりするのも、みその面白いところですね。例えばみそ炒めを、あまり火を通さずに置いておくと旨みが増すことがあります。また、みそ汁を沸騰させてしまうと風味が損なわれてしまうので気をつけたいところですね」
——塩分が気になる人、ダイエット中の人、よくお酒を飲む人におススメのみそ汁はありますか?
「塩分が気になる人は“実”(具)を多くして汁を少なめにするというのも1つの方法だと思います。白みそなど、塩分控えめのみそを使うのも良いでしょう。また油揚げを入れるとうす味でもおいしく感じることができると思います。ダイエット中の人はたっぷりの野菜やコンニャクを入れるなどして、カロリーを低めにすればおいしくお腹いっぱい食べることができますね。体が温まり代謝を良くするのも、ダイエット時にはうれしいですね。みそやだしの中のアミノ酸は脳にも良いとされています。おいしいだしのみそ汁で満足感を得られれば、間食を控えることができるのでは。よく“二日酔いにしじみのみそ汁が良い”と言われますが、確かにお酒を飲む人に良いと思います。しじみには肝臓の働きを助けるタウリンなどの栄養素が豊富なうえ、アミノ酸のバランスが良く、肝臓の細胞の再生をサポートしてくれます。また、ビタミンB群が肝臓の代謝も助けてくれます」
良いことづくめの、朝のみそ汁。明日からみそのパワーを頂きます!
蒲池桂子(かまち けいこ)さん
女子栄養大学栄養クリニック主任。管理栄養士、栄養学博士、日本糖尿病療養指導士、日本病態栄養専門師
http://www.tokyoheadline.com/vol503/feature.5069