暮らしのガイド
2013/11/01 UPDATE
意外……寒い季節に急増!
加齢臭の防ぎ方
「男のコスメ・スキンケア」
ガイド:藤村 岳
■ そもそも「加齢臭」って?
まず、加齢臭の原因といわれるノネナールについて。
ノネナールは、皮脂腺の脂肪酸と過酸化脂質の結合によりできる物質。
これが「古本のようなすえた発酵臭」ともたとえられる加齢臭の原因といわれ、2000年に発見されました。
男女とも分泌されるのですが、ホルモンの関係で男性のほうが、より強く作用します。
では、ノネナールはどこから発生するのでしょうか? ズバリ、皮脂の分泌の多いところ。背中の中心や耳の後ろ、頭皮など、チェックするポイントはいくつかあります。
■ ストレスが多い人は要注意!
ノネナールの生成に関わるのが活性酸素。これもまた、見逃してはいけません。
冬は気温が低く、それだけで身体に負担がかかります。ストレスが活性酸素と深く関係しているのです。
その他にも、激しいスポーツをすると呼吸量が増えて活性酸素が多く発生し、タバコや紫外線や電磁波の影響もあります。
特に、紫外線は要注意。冬は夏ほど紫外線対策をしない人が多くなりますが、それは間違い。冬場、紫外線の全体量は少なくなりますが、太陽の高度が低くなるため、目や肌に届きやすくなるという説もあります。
男性でも、サングラスやUVケアクリームでしっかりと対策をしたいところです。
■ 気になる加齢臭の確認方法
最も気になるのが「自分は臭い?」ということ。簡単なチェック方法をお教えしましょう。自分でできる方法は、枕カバーやTシャツの背中部分を嗅ぐこと。
皮脂の分泌が多い場所として先述しましたが、そこに触れる布地には加齢臭が転写されています。ニオイをチェックしてみましょう。
ただし、どうしても自分のニオイは鈍感になりがちなもの。そんなときはパートナーに確認してもらうのがベターです。
生活をともにしていると慣れてしまっている可能性があるので、(難しいかもしれませんが)できれば友人など信頼できる人に頼む方がより正確でしょう。
次は、加齢臭をシャットアウト!
簡単にできる「5つ」の対策を紹介しましょう。
□ 1.衣服の清潔さをキープすべし
第一に「肌に触れるものを清潔に保つ」ことです。当然ですが、冬場の衣服は夏ほど頻繁に洗濯できないので注意が必要。
厚手のコートやスーツ、セーターなどは加齢臭やタバコなどのニオイを溜め込みがちです。一度、着たらデオドラントスプレーなどでメンテし、陰干ししてください。
アイロンのスチームを吹きかければ、しわ対策とともに除菌もできます。また、シーツなどのリネン類、パジャマや肌着はこまめに洗濯をして清潔さをキープします。
さらに、この時期に活躍するブーツなどは汗と汚れがたまりやすいもの。こちらも、きちんとメンテナンスしましょう。
□ 2.汗はこまめに拭き取るべし
第二に「汗&皮脂対策」を行います。夏と同様に汗をかいたら、ニオイのもとになる前に洗顔シートなどで軽く拭き取る習慣をつけましょう。そのとき、アルコールが多量に入ったものはNG。
肌を乾燥させてしまい、かえってよくありません。
□ 3.適度な保湿を心得るべし
第三に、保湿を心がけるようにするのも大切です。空気の乾燥に伴い肌も乾燥します。すると、バリア機能を維持すべく皮脂を分泌して守ろうとするのです。
そんな過剰分泌を抑制するには、男女を問わず必ず顔もボディも保湿ケアをしましょう。
□ 4.ストレスをコントロールすべし
活性酸素のところでも解説しましたが、ストレスをコントロールすることが重要です。きちんと休息を取って、心の安定をはかります。そんなときは、入浴が役立ちます。
シャワーだけではなく、浴槽に浸るのが◎。発汗を促し老廃物を出す効果があるので、一石二鳥ですね。ゆっくりとお風呂に入った後は、保湿を忘れずに。
□ 5.ビタミン摂取で、内側からもケアすべし
最後に抗酸化作用のあるビタミンCやEなどを摂取し、身体の内側からもケアすること。食事で摂るのがベターですが、サプリメントで補給するのもアリ。
急がば回れといいますが、結局、加齢臭などの体臭対策もきちんとした生活が基本。冬ならではの乾燥や厚着による蒸れを考慮しつつ、上手に対処してくださいね。
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