中国の安重根記念館
「おい日本人がいるぞ」と記者言われる
2014.02.02 16:00
【 ハルビンの安重根記念館に潜入】
零下20度、肌を貫くような寒さの中、中国最北部に位置する黒竜江省のターミナル駅・ハルビン駅にはいつにも増して人の往来が見られた。人々が向かうのは、19日に開館した初代韓国統監・伊藤博文の“暗殺者”で、韓国の独立運動家・安重根の記念館である。
駅の待合室を改造した記念館の外観は当時のハルビン駅をイメージしたもの。入場は無料だが、入り口では身分証の提示を求められ、パスポートの番号を控えられた。背後からは、「おい、日本人がいるぞ」、という若者の野太い声が聞こえる。
周囲からの刺すような視線を感じながら内部に入ると、1階建ての館内は拍子抜けするほど狭く教室2つ分程度の簡素な展示スペースといった感じ。展示物もわずかだ。百合などの花に飾られた安重根の銅像と肖像画。それと反日運動の歴史を記したパネルなどがいくつか。
もちろん解説文には、「東亜和平主義唱導者」「世界平和のために死んだ義士」といった彼への賛辞とともに、お決まりの反日フレーズ、「日本の侵略的野心」「中国征服を狙う日本」といった煽動的な文字が躍る。
オープン直後とあって、館内はかなりの混雑。展示はハングル文字が完備されており、韓国語も多く飛び交っていた。ちなみに安重根が薬指を切り「大韓獨立」と書いたといわれる国旗の展示の前では、入場後早くも飽きてしまった小学生ぐらいの男児が地べたにダラリと座る姿が。人の出入りこそあるものの、説明書きばかりの展示に足早に館を後にする者も多かった。
さて、記念館には展示物のほかにもうひとつの目玉がある。狭い館内の最深部に備えられた窓だ。窓の外には駅のホームが見え、伊藤博文が暗殺された場所が見えるのだ。ところが窓に手を掛け身を乗り出して外を見ようとしたところ、手すりの一部がなく、床にゴロリと転がっている。
■ 朴槿恵(パク・クネ)大統領の“大暴走”で、韓国の反日外交は新たなステージに入ったようだ。
この1月19日、中国黒竜江省のハルビン駅で、ある式典が行なわれた。およそ100年前、初代韓国統監だった伊藤博文は、この駅構内で銃撃を受けて殺害されたが、その暗殺の現場に、実行犯である安重根を讃えた「安重根義士記念館」が開館したのだ。中国ウォッチャーの評論家、宮崎正弘氏はいう。
「中国では、安重根はまったく知られていません。その人物の記念館がなぜできたのかというと、習近平国家主席にとっても反日が大きなテーマだからです。朴槿恵大統領が昨年6月に訪中した際、習近平国家主席に石碑の建立を要請し、これに中国側が便乗して実現したもので、中国の反日と韓国の反日が手を結んだ結果であり、韓国の反日を中国がバックアップするという意思の表われといえます」
朴槿恵氏は大統領就任以来、急速に中国との距離を縮める一方で、激しい反日政策を繰り広げている。しかも韓国の反日攻勢は「中韓連合による国際宣伝」にシフトしつつあるのだ。
韓国政府がいま狙っているのは、慰安婦証言の世界遺産化だ。韓国の女性家族省は1月15日、元慰安婦らの証言資料などをユネスコの世界記憶遺産に登録するための作業を進めていると発表。「中国や東南アジア諸国と連携していく」とぶちあげた。
元慰安婦の証言については虚偽が多いことが明らかになっており、強制連行の確たる証拠はいまだ見つかっていない。にもかかわらず、国内での反日宣伝だけに飽き足らず、いわゆる“従軍慰安婦”という虚構を海外に向けて発信して既成事実化をはかり、日本を追い詰めようとしているのだ。
※週刊ポスト2014年2月7日号
関連記事
▼韓国の反日スレ「日本に爆弾テロする?」「お前通報シマス」
▼毎週行われる韓国の慰安婦デモ 反日の組織力と執拗さすごい
▼韓国小売り組合 日本製品の不買呼びかけも商店不参加で消滅
▼中国の安重根記念館 「おい日本人がいるぞ」と記者言われる
▼中国のネットで「南鳥島も古来より中国領土」との意見出る
http://www.news-postseven.com/archives/20140202_238355
↑↑↑
まあ~、伊藤博文氏の暗殺現場でもあるし、機会があれば行きたいけど…