解体される韓国海洋警察 現場から湧きあがる「やるせなさ」
2014/05/21 16:41
【仁川聯合ニュース】旅客船沈没事故をめぐる対応に不手際があったとして解体が決まった韓国海洋警察庁で、警察官のやり場のない怒りが大きくなっている。独島や南方にある海中岩礁の離於島の海域を命がけで守り、中国漁船の不法操業を撃退してきた警察官らが内部ネットワークの掲示板に上層部を批判したり、心情を吐露したりする文章をこのほど相次いで掲載した。
仁川の海洋警察庁＝（聯合ニュース）
特に金錫均（キム・ソッキュン）海洋警察庁長が同庁解体について、「国民と大統領の意向を謙虚に受け入れる」と明らかにしたことと関連し、一機関のトップとして組織の未来に対し、安易で無責任な発言を行ったと批判した。
ある警察官は「上層部は今この時間にも黙々と勤務を続ける１万人余りの海洋警察官とその家族、海洋警察に所属していた多くの先輩やその家族など、数えきれない多くの人に対し、拭うことのできない恥辱を与えた」とした。
別の警察官は、２０代を海洋警察の艦艇で勤め、正月や連休も一度も陸地で過ごすことができず、制服の品位と威信を守るために努めてきたとした上で、「それなのに、なぜ今となって１万人余りの海洋警察官がこのような侮辱を受けなければならないのか」として上層部を批判した。
一線で働く海洋警察官はセウォル号沈没事故で適切な対応が取れなかった原因について、数字と評価中心の政策を挙げ、上層部を批判した。
業務成果評価が数値化されていたこと、「海洋事故を３０％減らす」などの運動が数字中心だったことなどが現場の現実を反映していなかったという。評価のために任務を忘れ、３０％の事故を減らすのではなく、３０％の事故を隠すことにつながったと主張した。
ある警察官は妻がソーシャル・ネットワーキング・サービス（ＳＮＳ）に掲載した文を紹介した。家族より国を優先して考え、辛い仕事を嫌がらなかった夫を誇る妻の心境が込められている。
「私は夫が誇らしいです。一つも恥ずかしくはありません。恨んだことはあります。３度目の妊娠の時、おなかが痛くて病院行く途中、夫は休みの日なのに事故があって、謝りながら出動しました。幼い子供２人と海洋警察専用の港にぽつんと残されました。涙が出ました。状況は理解できるのに、目から涙が止まりませんでした」として辛い思い出を振り返った。
また「夫の不在が３０日を過ぎ、まもなく４０日になろうとしています。自分の仕事について感情さえも表わすことができない、本当にかわいそうな警察ですが、それでも私の夫は誇らしい大韓民国の海洋警察です」とつづった。
金庁長は職員に対するメッセージを同じ場所に掲載し、事態収拾後に責任を取る意志を表わした。
金庁長は「すべての責任は私にあり、現場の収拾がつき次第、すべての責任を負う」とした上で、「職員の皆さんのことを考えれば痛ましく、申し訳なく思う気持ちだけだが、今、私たちに必要なことは国民の叱責を謙虚に受け入れ、本来の任務を疎かにしないこと」とつづった。
朴槿恵（パク・クネ）大統領は１９日、旅客船セウォル号沈没事故をめぐる国民向け談話を発表し、同事故の対応に不適切な点があった海洋警察庁を解体するとした。
http://japanese.yonhapnews.co.kr/Politics2/2014/05/21/0900000000AJP20140521002100882.HTML&client=ms-nttr_docomo_gws_aw-jp&source=s&q=%E8%A7%A3%E4%BD%93+%E6%B5%B7%E6%B4%8B%E8%AD%A6%E5%AF%9F&sa=X&ei=VV-MU6PhMIr58QX-qoKwBA&ved=0CCkQFjAHOBQ
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せっかくの組織をぶっ壊すとは![]()
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…組織の再編成、再教育は必要だと思います。
犠牲者の無念を組織で、引き摺って行くべしです。
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