続き…
■ 中国語では「金魚」をなんと言う?
中国語で金魚は「チンユイ」と発音します。チンユイは中国語の「金余」(お金が余る)と発音が同じ事から、中国では金魚は金が余る、蓄財に通じる縁起の良い魚とされています。
また、金魚がたくさん卵を産むのも、多産祈願につながり、こちらの意味でも縁起の良い魚とされているようです。
■ 日本と中国の金魚の違いは?
金魚はもともと室町時代に中国から渡来したものですが、その後長い年月を経て日本人の生活に浸透し、日本の魚といってもよいくらいに発展してきました。第2次世界大戦後、中国から新たに輸入された品種をいわゆる「中国金魚」、戦前までに日本で改良されたものを「日本金魚」と呼び区別しています。
日本人は金魚の美しさや、優雅さをもとめて品種改良を行なってきましたが、中国の人たちは、形の変わったものをもとめて金魚の改良をしてきました(水泡眼、頂天眼など)。趣向の違いが金魚に如実に表れていると言えます。
■ 日本と中国の品種の分け方、命名法の違いは?
日本では新しい品種の作出・固定化に成功すると「桜錦」や「江戸錦」など風情のある固有の品種名を作出者が任意に考えて命名します。
しかし、中国ではまず、体型や体色の特長によって分類された既往の通称をつけ、その後に特徴を表す名を組み合わせて品種名としています。日本は品種名だけではどんな金魚か全く想像がつきませんが、中国の場合、品種名を見ればどんな金魚か分かる、というわけです。
■ 3月3日が「金魚の日」?
そうです。3月3日は金魚の日なのです。普通3月3日と言えばひな祭りですが、日本観賞魚振興会が金魚普及の一環として定めました。なぜ、3月3日なのでしょうか?それは、江戸時代、雛祭りの時に金魚を一緒に飾っていたということからだそうです。
金魚のトリビア、如何だったでしょうか?たかが金魚、されど金魚。日本文化にしっかり根付いた金魚は、実はとても奥が深いんです。金魚を知ることは日本の文化の一端を知ることにも繋がります。金魚を知ってより深く金魚を楽しみましょう。

■ 関連外部リンク
※おすすめ外部リンク:

http://www.sakura-nishiki.com/kingyocatalog.html

日本金魚図鑑(iOS、Android対応)
http://www.e-kingyo.net/application.html
更新日:2013年11月05日
ガイド:菊池 洋明
http://m.allabout.co.jp/gm/gc/412832/?uid=NULLGWDOCOMO&guid=ON