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日米豪が安全保障で連携強化 習主席は安倍政権を牽制「侵略の歴史美化」
7.8
安倍晋三首相は8日午前、オーストラリアの連邦議会で、日本の首相として初めて演説を行った。
午後にはアボット首相と首脳会談を行う。
演説では、経済分野だけでなく、安全保障面でも連携を強化して
「新たな『特別な関係』へ脱皮を遂げた」
と強調した。
軍事的台頭が著しい中国を念頭に、日米豪3カ国による安全保障分野での協力の深化も呼びかけた。
「太平洋からインド洋に及ぶ広大な海と空を、徹底的にオープンで自由な場として育てるため、力を合わせよう」
安倍首相は豪連邦議会で、英語でこう演説した。
中国が毎年2ケタのペースで国防費を増大させ、アジア太平洋地域で領土的野心をあらわにするなか、連携して地域の平和と安定に責任を持とうという訴えだ。
日豪両国は先の大戦で戦火を交えた。
安倍首相は冒頭、
「20世紀の惨禍を二度と繰り返さないという日本の誓いは変わることはない」
と説明。
「歴史の試練に耐えた信頼関係を安保協力に生かす」
として、日本の潜水艦技術など防衛装備品の技術移転に関する協定調印を高く評価した。
そのうえで、強圧的な海洋進出を強める中国を念頭に
「何かを主張する際は法を順守し、力や威嚇を用いず、紛争解決は平和な手段で行う。この当たり前のルールが、太平洋からインド洋に広がる繁栄の海を覆う常識になる」
とも語った。
日米同盟を基軸とする日本は、オーストラリアを「準同盟国」と位置付けている。
安倍首相はアボット首相との会談で、集団的自衛権行使を可能とする憲法解釈変更を閣議決定したことを説明し、理解を求める。
米国は、集団的自衛権の行使容認について「地域と世界の平和と安定に大きく寄与しようとする日本にとり重要な一歩だ」(ヘーゲル国防長官)と歓迎している。
こうした動きに、中国の習近平国家主席は責任転嫁、問題のすり替えで対応した。
日中戦争の発端となった1937年の盧溝橋事件から77年となる7日、北京市郊外にある中国人民抗日戦争記念館の記念式典で、習氏は
「侵略の歴史を美化し(アジア)地域の緊張を引き起こしている人間がいる。中国人民を含めた世界の平和を愛する人々から非難が起きている」
と演説し、安倍政権をけん制した。
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20140708/plt1407081519007-n2.htm
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「反日」だと思っていたオーストラリアと、まさかの準同盟だとは…
中国包囲網は、アジアでは無理かと思っていましたが…
援軍が思わぬところから、現れました。