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ちょっと気になる、がんとストレスの意外な関係

 
 暮らしのガイド
2012/07/27 UPDATE 
 
ちょっと気になる、がんとストレスの意外な関係
 
 
「癌」ガイド
:狭間 研至
 
 
■ ストレスとがんの関係ってあるの? 
 
 
日常生活の中で、避けることのできないストレス。適度のストレスは大切ですが、過度のものはやはり問題があります。毎日が慌ただしく過ぎ、めまぐるしく変わる現代社会。好む好まざるにかかわらず、そういった社会の中で生きていく私達にとって、ストレスは万人に関係する問題です。
 
適度なストレスは最高のパフォーマンスを生み出す力になる場合もありますが、過度のストレスがよくないことは私達も何となく知っています。
 
では、がんとの関連はどうでしょうか? ここでは、あまり知られていないストレスががんに及ぼす影響についてご紹介します。
 
 
■ ストレスがかかると何が起こる? 
 
ストレスがかかると私達の体は、どのように変化するのでしょうか? ストレスは目に見えるものではありません。
 
しかし、ときに「今、すごいストレスを感じている」と実感することがある方も多いのではないでしょうか。私も外科医のときは、合併症の多い患者さんの手術の前後など非常にストレスを感じていました。今もいろいろな場面でストレスを感じます。
 
では、人間の体はストレスを受けるとどうなるのでしょうか? たとえば、その昔、授業中に先生に難しい英語の問題を当てられそうになったときのことを思い出してみましょう。
 
胸がドキドキする。眠れなくなる。手足の先が冷たくなる。口が渇く。これらの症状は、一見それぞれ何の関係もないように見えますが、実は共通点があるのです。
 
 
次で、ストレスが「がん」につながるサイクルをご紹介しましょう。今日からできる予防術もあります!
 
 
■ ストレスは交感神経を興奮させる 
 
ストレスがかかると、私達の体の中では自律神経のうちの交感神経が興奮します。交感神経の興奮は、体の中にいろいろな現象をもたらします。
 
交感神経とは、自律神経の一種。自律神経とは、読んで字のごとく自らを律する神経で、ストレスを受けたときに優位になる交感神経と、リラックスするときに優位になる副交感神経の二つからなります。
 
ストレスがかかると交感神経が興奮した結果、先に述べたような、いろいろな変化が体に起こるとともに体内に活性酸素が放出されます。
 
活性酸素は、体の中のばい菌を殺菌してくれるなどいい面もあるのですが、この活性酸素が増えすぎると遺伝子にダメージを与えます。
 
遺伝子へのダメージは、細胞分裂を繰り返している体内では、がんの原因をつくってしまうことにつながりかねません。
 
 
■ がんの予防と過度のストレス 
 
過度のストレスを避けることは健やかな毎日を送るためには重要ですが、がん予防の観点からも非常に大切です。
 
「ストレス」→「交感神経の興奮」→「活性酸素の増加」→「細胞のミスコピーの増加」→「がん」の流れがあることを考えると、過度のストレスを避けることは、がんの予防にも重要な役割を果たすと言えるでしょう。
 
私は「お腹がすいた」→「おいしかった」、「眠たい」→「よく寝た」のサイクルが淀みなく回っていくことが健康的な毎日を送るための基本になると考えています。ストレス回避の観点からも大切なポイントではないかと思います。
 
もし、いまストレスを感じている場合、まずは今日いつもより早く就寝してみてはいかがでしょうか。煮詰まった毎日を変えてくれるきっかけになるかもしれませんよ。
 
 
 
http://docomo.allabout.co.jp/column/CL01302/index.html
 
 
 

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