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暮らしのガイド
2013/11/22 UPDATE
40代になったら要注意! 閉経前後の怖い「脂質代謝異常」
「女性の病気」ガイド
:清水なほみ
■ 脂質代謝異常って何?
血液中のコレステロールや、中性脂肪が異常に多くなった状態を「脂質代謝異常」といいます。
通常自覚症状はなく、血液検査をしなければ「脂質代謝異常」があるかどうかはわかりません。
血液検査では、「総コレステロール」「LDLコレステロール」「HDLコレステロール」「中性脂肪」などを調べます。
総コレステロールが高くても、LDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)が正常値であれば問題ありません。
自覚症状がないので、気づかないうちに脂質代謝異常が進行してしまうことがあります。
次の項目にあてはまる女性は毎年健診時、血液検査で異常がないかを確認しておいた方がいいでしょう。
1.40歳以上
2.血縁の家族に、コレステロールや中性脂肪が高くて治療している人がいる
3.肥満傾向
■ 40歳以上の女性に増えるワケ
コレステロールの代謝には、女性ホルモンが大きな役割を果たしています。そのため、閉経前後に女性ホルモンが少なくなってくるとコレステロールが高くなりやすく、特に40代後半の女性は異常値が出やすくなります。
ただし、検査データに異常があったからといって、すぐに治療が必要とは限りません。
女性は男性に比べ、脂質代謝異常の治療が必要になる基準値が高めとの指摘もあり、検査で異常が出た場合は「女性の脂質代謝異常」の専門家に相談してみるといいでしょう。
また、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)があまり高くなくても、HDLコレステロール(善玉コレステロール)が低ければ動脈硬化のリスクが高くなる場合があります。
健診でわかるのは、一部の異常のみ。異常値が出たら、まずはその異常の「中身」をより詳しく調べ、治療の必要性を検討した方がベターです。
■ 脂質代謝異常が危険な理由って?
脂質代謝異常を放置してしまうと、血液中に増えた脂質が動脈の壁にたまってしまい、動脈の壁が固くなったり、内部が細くなったりと、動脈硬化のリスクが高くなります。
動脈硬化が進行すると、心筋梗塞や脳梗塞などの心血管系の病気リスクが高くなり、場合によっては命にも関わります。
動脈硬化の進行具合を簡単に調べる方法は、「頸動脈超音波検査」が挙げられます。首の太い血管を超音波で見るだけで、痛みも伴わず体への負担はほとんどない検査です。
脂質代謝異常が疑われた場合、念のためこの検査も追加して受けておくと安心です。
次は、予防法。女性によくある、パンやおにぎりだけなどの炭水化物のみの食事が落とし穴!
■ 予防の基本は、運動とバランスのいい食事
脂質代謝異常を予防する方法は、「定期的な運動習慣を身につける」「バランスのいい食事」が挙げられます。
運動はハードなものより、ウォーキングなどの軽い運動を1回30分以上、週3回以上継続して行うことがポイントです。
食事改善は脂質代謝異常の種類によって異なってきますが、重要なのは「バランス」。ある食品のみ摂取したり、極端な制限をすることは健康につながりません。
野菜類を多く摂ることは大切ですが、脂質を控えすぎても脂質代謝異常になることがあります。魚などに含まれる脂質は、むしろ積極的に摂取しましょう。
中性脂肪が高い人は、糖質(甘い物や炭水化物)やお酒を控える必要があります。
特に女性の場合、常に間食を摂る習慣があったり、食事を炭水化物のみ(パンだけ・おにぎりだけなど)で済ませてしまったり、糖質過多になるケースが多いため注意が必要です。
■ 基準値を超えたら、投薬治療も必要に!
脂質代謝異常が進んだ場合、薬によって治療することも必要です。
女性ホルモンの低下が影響しているケースが多く、コレステロールを下げる薬が必要となるケースは少ないのですが、動脈硬化のリスクが高いと判断された場合は、投薬治療も行いましょう。
薬による治療が必要かどうかは、専門医師による判断が必要です。検査で異常を指摘され、治療が必要かどうかわからない場合は、頸動脈超音波検査などを行い判断してもらえる病院を受診し、治療方針について相談してみるといいでしょう。
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