戦艦「武蔵」の発見に湧きましたが、遺族にとっては、神聖な墓場です。
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戦艦「武蔵」引き揚げに艦長の遺族が反対 「海は墓場、英霊たちの冒涜に」
2015.06.10
ポール・アレン氏が「ツイッター」に投稿した、戦艦武蔵としている船首部分(共同)
フィリピン沖の海底に沈む、旧日本軍の戦艦「武蔵」を引き揚げようという計画がある。
武蔵を発見した、米マイクロソフトの共同創業者で、世界的大富豪のポール・アレン氏が表明しているものだが、複雑な思いを感じている遺族は少なくない。
艦と運命をともにした最後の艦長、猪口敏平(いのぐち・としひら)海軍中将の遺族が、夕刊フジに思いを語った。
「海軍軍人の遺族にとって海は墓場であり、武蔵はいわば墓なんです。それを引き揚げることは、静かに眠る英霊たちの尊厳を冒涜(ぼうとく)することになる。到底容認できません」
猪口艦長の四男、勇さん(75)はこう語る。
旧日本海軍が建造した最後の戦艦である武蔵。
全長263メートル、全幅39・6メートル、46センチ主砲を9門備えていた。
世界最大の「不沈戦艦」と呼ばれたが、1944年10月24日、フィリピン中部レイテ沖での海戦に向かう途中、米軍機の波状攻撃を受け、猪口艦長以下1339人の将兵とともに海に沈んだ。
アレン氏は、第2次世界大戦に参戦した父親の影響で、幼少期から太平洋戦争に興味を持ち、8年以上前から独自の調査チームで武蔵の探査を進めていた。
今年3月、無人潜水艇を使って、フィリピン中部シブヤン海の水深約1200メートルの海底に眠る武蔵を発見した。
この直後から、猪口艦長の遺族である勇さんの元には、アレン氏側から武蔵引き揚げの打診と、
「ぜひ、シブヤン海に来てほしい。会いたい」
という要請があったが、勇さんは断っている。
「あの海には、父だけでなく兄も眠っているんです」
勇さんの兄とは、長男の猪口智海軍大尉のこと。
猪口大尉はゼロ戦搭乗員としてレイテ海戦に出撃した。
武蔵沈没から10日後の44年11月3日、父の後を追うように戦死した。
22歳だった。
海軍軍人は当時、海に生き、海に死すのが宿命とされた。
勇さんとしては、遺骨収集を望む気持ちもあるが、海軍軍人の墓場である海で、父と兄には安らかに眠ってほしいという思いが強い。
「遺族としては、アレン氏の個人的な興味のために、肉親の御霊がないがしろにされるのはたまらないのです」
と、勇さんは語っている。
(ジャーナリスト・岡村青)
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20150610/dms1506101140006-n1.htm
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墓場を荒らされたくない遺族の気持ちはわかるけど、
武蔵が沈んでいるのは、領海内ではない…
いつ、どんな理由で、どうなるか…
託さないといけない…
ならば、母国に保管しておいた方が良いと思う…