暮らしのガイド
2013/12/17 UPDATE
知って助かった! 年賀状のうっかりミスと意外なNG
「暮らしの歳時記」ガイド
:三浦 康子
年賀状準備に忙しい時期となりました。
年賀状にありがちなうっかりミスや意外なNGをチェックして、年賀状準備をすすめましょう。
■ 住所の注意点
□1.目上の方には都道府県から
郵便番号があれば市区町村名まで省略できますが、丁寧さを示すなら省略しないほうがよいでしょう。縦書きの場合、番地などの数字は漢数字を使い、「一二」などはわかりにくいので「十二」と書きます。
□2.住所は宛名より下げない
住所は「様」よりも下がらないようにします。下がりそうな場合には、区切りのよいところで改行し、一文字以上下げて書きます。
■ 宛名の注意点
□1.(株)はNG
会社名は名前の右横に、名前より小さく書きます。社名の上に「株式会社」がくるときは、社名よりも小さく記入。(株)と略してはいけません。
□2.肩書きを書く位置
役職名はなるべく名前の上に、名前より小さく書きます。長い場合は「代表、取締役」「取締役、社長」など、2行に分けます。
□3.連名の書き方
連名なのに「様」が一つはNG。それぞれの名前の下に「様」をつけます。夫婦宛で夫人の名前がわからない場合は「御奥様」。家族付き合いがある場合は、代表者の名前を書き、左横に「御家族の皆様」「御一同様」と書き添えます。
■ 賀詞の注意点
□1.目上の方に「賀正」は失礼
「迎春」などの二文字の賀詞には、敬意や丁寧さを表す言葉が入っていないため、目上の方には向きません。「謹賀新年」「恭賀新年」などの四文字の賀詞や「謹んで新年のお慶びを申し上げます」などの文章の賀詞を用います。
□2.「HAPPY NEW YEAR」の使い方
英語の賀詞は万人向けとされていますが、目上の方には向きません。なお「A HAPPY NEW YEAR」は「よいお年を」というニュアンスでクリスマスカードなどに使われるので、年賀状では「A」はつけないほうがよいとされています。
□3.賀詞の重複に注意
「迎春」などの短い賀詞と、「明けましておめでとうございます」といった文章の賀詞を一緒に使うのはNG。賀詞の重複になってしまいます。
「去年」と書いていませんか? 実はそれ、間違いなんですよ! 次で、そのワケを解説。
■ 添え書きの注意点
□1.「去年」はNG
「去」は忌み言葉とされているので「旧年」「昨年」と言い換えます。「枯、衰、破、失、倒、滅」なども使わないようにします。
□2.まずは相手のことを書く
自分のことばかり書くのはマナー違反。まずは相手のことを述べてから、自分のことを書き添えます。自分の話は2割程度にしておきましょう。
□3.相手の名前に敬意を
相手の名前が文末にきたり、改行で切れてしまったりしないよう配置します。
□4.プライバシーに配慮する
家族に見られても差し支えのない内容にとどめます。また、「今年こそは結婚を」「早く赤ちゃんを」といった内容は相手を傷つけたり、余計なお世話と感じたりすることもあるので要注意。
□5.質問や仕事の要件は書かない
返事を要することや、読み落とすと大変な要件を書いてはいけません。
□6.正式には句読点を入れない
正式には「、」「。」を入れず、相手に敬意を払うときは句読点を使いません。
□7.日付の書き方
元旦とは1月1日の朝のことなので、「1月元旦」や「1月1日元旦」は意味の重複となりNG。「平成二十六年 元旦」や「2014年 1月1日」などと書きます。返事が遅くなる場合は、「平成二十六年 正月」や「2014年 1月」にしましょう。
□8.修正液でごまかさない
間違えたら新しいハガキで書き直しましょう。書き損じた官製はがきは、1枚5円の手数料で新しいはがきに交換できます。
■ その他の注意点
□1.私製はがきの「年賀」モレ
私製はがきを使う場合は表面に「年賀」と書いておかないと、普通郵便として扱われて、年内に配達されてしまいます。
□2.年賀状は7日まで
年賀状は松の内に届けるのがルール。松の内を15日までとする地域もありますが、一般的には7日と心得ておきましょう。8日以降は寒中見舞いとして出しますが、余った年賀状を使ってはいけません。
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