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50・60代は「睡眠の曲がり角」

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 暮らしのガイド
2013/07/19 UPDATE 
 
知ってグッスリ快眠!
50・60代は「睡眠の曲がり角」
 
「睡眠」ガイド
:坪田 聡
 
 
■ 年をとって眠りが変化するのは自然なこと 
 
人は年をとるにつれ、心身ともに老化し、脳の中にある「眠らせる脳」も衰えて働きが悪くなってきます。
中高年になると寝つくまでに時間がかかったり、夜中に目を覚ます回数が増えたりします。
 
寝床のなかには長い時間いますが、本当に眠っている時間の割合が減ってくるのです。また、睡眠の深さも変化して、浅い睡眠が増えて深い睡眠やレム睡眠が減っていきます。
 
仕事を辞めると、さらに睡眠が変わっていきます。それは主に、日中の活動量が減るためです。睡眠の目的の一つは、心身の疲労を回復すること。
 
毎日、趣味などいろいろな活動をしているといっても、仕事をしていた現役時代に比べたら、心身の疲労度は軽いものです。若いころに8時間眠っていた人が、60歳を過ぎると6時間睡眠になるのはよくあることですね。
 
中高年になって朝早く目覚めたり、夜中に何回か目覚めたりしても、あまり気にしないでください。
 
それが自然な変化だからです。ただし、睡眠障害が時間とともにひどくなったり、眠れなくて日中の活動に悪影響が出たりするなら、睡眠障害の専門医にご相談ください。
 
 
■ 極端な早寝早起きは、病気の可能性も 
 
50歳前後から睡眠の時間帯が早い時刻にずれやすくなります。夜型の人が朝型人間になる程度なら、ちょうどいいのかもしれません。
 
しかし、これが極端な早寝早起きになると、睡眠障害の一つである「睡眠相前進症候群」の可能性があります。
 
睡眠相前進症候群では、夕方から夜の早い時刻(18~20時)に寝ついて、早朝(2~3時)に覚醒するパターンをとります。睡眠相前進症候群は、年齢が進むにつれてかかる人が増えてきます。
 
中高年では「100人に1人くらいがこの病気だ」ともいわれています。
 
睡眠の時間帯がずれてしまう原因は、生体リズムが年齢とともに短くなってくることと関係があるようです。睡眠リズムだけでなく、体温の変化や睡眠ホルモン・メラトニンの分泌パターンも、ずれていることがよくあります。
 
治療として、いつもの就寝時刻の少し前に強めの光を浴びたり、早朝の光を避けるため、カーテンやサングラスを使ったりすることがすすめられています。
 
また、見方を変えると、睡眠相前進症候群の人は朝活に有利ともいえます。朝、邪魔されずに自分がしたいことを満喫できる、と考えるのもいいかもしれません。
 
 
50代に多い「うつ病」。自殺率が高く問題に……。予防方法は次に。
 
 
■ ストレスは、なるべく眠る前に解消を 
 
50~60歳代には、仕事や家庭でいろいろなことが起こります。昇進、退職、病気、熟年離婚、親しい人との死別、子どもの結婚や独立などです。こうした変化はうれしいことでも悲しいことでも、精神的なストレスとなります。
 
ストレスが強いと眠れなくなるので、眠る前には、その日にたまったストレスを解消するようにしましょう。就寝前の1時間をリラックスタイムにして、自分がしたいことを楽しんでください。
 
気持ちがスッキリすると、睡眠の質がよくなります。
 
精神的なストレスが長く続くと、うつ病にかかりやすくなります。うつ病がもっとも多いのは50歳代。60歳以上の高齢者の15%は抑うつ状態にあり、5%がうつ病と診断されています。
 
うつ病の主な症状の一つは睡眠障害であり、逆に不眠が続くとうつ病になりやすくなります。
 
不眠だけではうつ病とはいえませんが、それに加えて気分の落ち込みが続いたり、これまで楽しかったことが楽しめなくなったり、物事に興味がもてなくなったりしたら要注意。
 
うつ病になると精神面だけではなく、食欲がなくなったり、体重が減ってきたり、疲れがとれない感じが長引いたりすることもあります。
 
このような症状があったら、早めに精神科で受診を。中高年のうつ病は、自殺率が高いことも大きな問題です。家族や同僚、友人の方で気になる症状があれば、受診をすすめてあげてくださいね。
 
 
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http://docomo.allabout.co.jp/column/CL01745/index_2.html
 
 
 
 

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