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孤食が要介護を引き起こす!? その理由と予防法

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孤食が要介護を引き起こす!? その理由と予防法を『フレイル(虚弱)』という言葉で説明しています。


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孤食が要介護を引き起こす!? その理由と予防法

SUUMO介護編集部

2016年03月02日(水)


近年、一人暮らしの高齢者が増えるなど、食事を一人で取ることは少なくありません。

しかし、3食とも一人で食べる「孤食」が続くと、心身や精神が弱り要介護につながる傾向があることが、東京大学高齢社会総合研究機構の調査で分かったそうです。


「千葉県柏市で高齢者1800人を対象に調査を実施したところ、孤食の人の割合は20人に1人。

一人暮らしに限らず、同居家族がいても3度の食事を一人でする『孤食』の人は、1日に1度でも誰かと食事をする『共食』の人に比べて、

『フレイル(虚弱)』

という状態に陥りやすいのです」


そう解説してくれたのは、同調査を実施した飯島勝矢先生(東京大学准教授)。


「同居家族がいる孤食の人は共食の人と比べ、鬱(うつ)傾向は4.1倍、低栄養になるリスクは1.6倍と高いことが判明しました。

ほかにも、そしゃく能力や歯の数、歩行速度などでも衰えがみられます。

その理由や背景については、まだまだ細かな調査が必要です」

(飯島先生 以下同)



■ フレイルと孤食の関係とは

「フレイル」とは、老衰や虚弱を意味する英語の「Frailty」を元にした言葉(日本老年医学会 考案)で、

身体の虚弱、

精神心理の虚弱、

社会性の虚弱

という3つの要素が含まれています。


「孤食は、同居家族のある・なしに関わらず、社会とのつながりが薄れている

『社会的フレイル』

の人を見つけ出すキーワードといえます。

社会的フレイルになると、出歩くのがおっくうになり足腰が弱ったり、鬱(うつ)っぽくなったり、しっかりかめなくなったり、まるでドミノ倒しのように心身が衰えていきます。

ですから要介護を予防するためには、社会参加が大切な『処方箋』となるのです」


飯島先生は、

「フレイルは健康と要介護の中間、日々の頑張りで健康に戻れる状態」

と言います。



■ そのために必要なこととは?

「まずは、自分の心身の状態に気づき、要介護予防を自分のこととして捉え『自分ごと化』することが大切です。

そして、できるだけ早い時期から、社会参加、栄養、身体活動の3つに取り組みましょう」



<フレイルを改善する3つのポイント>

☆社会参加(就労、余暇活動、ボランティアなど)

→友だちと一緒にご飯を食べ、前向きに社会参加を!


☆栄養(食・口腔機能)

→栄養バランスを考えた食事(特にタンパク質)を取り、しっかりかんで食べよう!


☆身体活動(運動、社会活動など)

→たっぷり歩いたり、ちょっと頑張って筋トレをしたりするなど、体を動かそう!


現在、東京大学高齢社会総合研究機構では、千葉県柏市をはじめ全国各地で、市民サポーターによる

「フレイル予防のための健康増進活動」

をスタートさせているそう。


身近な場所で体力測定などのイベントがあるときには、ぜひ参加してみましょう。

また、親が一人で食事をすることが続いていると感じたら、意識的に家族で食事をする時間をつくるなど、一緒にご飯を食べる機会を増やしましょう。

日々の小さな取り組みが要介護予防につながっていきます。



□取材協力

飯島勝矢

医学博士、東京大学 高齢社会総合研究機構 准教授、東京大学医学部 在宅医療学拠点 運営委員会委員、一億総活躍国民会議 有識者。

米国スタンフォード大学循環器内科研究員を経て、現職。

専門分野は、老年医学、老年学。

虚弱予防・介護予防の臨床研究や千葉県柏市をフィールドとする課題解決型実証研究に取り組む。



★東京大学 高齢社会総合研究機構

東京大学の恒常組織。

世界最長寿国であるがゆえに他の国々に先駆けて顕在化している高齢社会の重要課題に対して全学的な知を結集して取り組み、いまだ形成期にあるジェロントロジー学を推進するとともに、エビ デンス・ベースの政策・施策提言を行っていくことを目指して、2009年4月に総長室総括委員会の下に設置された。


▼東京大学 高齢社会総合研究機構

http://www.iog.u-tokyo.ac.jp


https://kaigo.suumo.jp/article/detail/2016/03/02/5717/


↑↑↑

やっぱり、大きな存在は、仲間ですね。

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