暮らしのガイド
2013/11/22 UPDATE
これって心の病気? コミュ障? 見極め方と克服のポイント
「メンタルヘルス」ガイド
:中嶋 泰憲
社会に出れば重要視される「コミュニケーション能力」
社会に出て、上手に世渡りしていくためには多くの能力が必要になってきます。なかでも、対人状況におけるコミュニケーション能力は社会的に大変重要視されるものです。
実際、コミュニケーションが上手に取れない人は、人生のさまざまな局面でかなり不利になってしまう可能性があります。例えば、どんなイケメン男性でも女性と満足に会話できないのであれば、その外見があまり有利に働かないかもしれません。
■ 自分にある程度、自信を持っていますか?
もし自分にあまり自信を持っていない場合、往々にして何らかのコンプレックスを抱えているものです。
例えば「容姿に気に入らないところがある」「動作が少しぎこちない」あるいは「ファッションセンスをよくからかわれる」といったことも劣等感の原因になり得ます。たとえ、その評価が正しくなくてもです。
場合によっては子供の頃から話す際、どうしてもどもってしまう、あるいは、ある種の音が聞き取れないといったこともあります。
■ 「負のスパイラル」に要注意!
自信が持てず他人と上手に話せない「コミュ障」といっても、周囲と比べてコミュニケーション能力に多少難があるといった程度では、日常生活に顕著な支障が生じる「心の病気」状態ではないでしょう。
とはいえ、もしも仲間同士の輪にスムーズに入っていけなければ、自分に自信を持てなくなってしまうことでしょう。「これってコミュ障かも」と考え出すとますます人の輪に入ることが難しくなり、楽しそうな仲間たちを見れば一層自信がなくなる……。
いったん負のスパイラルに入り込んでしまうと、最初は小さかった周囲の差が年月とともに拡大してしまうだけではなく、場合によっては脳内環境が病的になってしまう可能性もあるのです。
自分に自信を持てなくなってしまうと負のスパイラルにはまってしまいます。
■ もし「心の病気?」と思ったら……
例えば、もしも人前に出ると手が震えるほど緊張するようになっていたら、いわゆる「対人恐怖症」に近づいている可能性があります。
その際、対人状況をできるだけ避けるようになるなど、日常生活上で深刻な支障が生じているのであれば、ぜひ精神科(神経科)受診を検討してみてください。
対人状況で過剰に不安な反応が生じる背景には、脳内環境が病的になっている可能性があります。
対人恐怖症に限らず、日常生活に多大な支障が出るほど脳内環境が病的になってしまった場合、自力でそれを立て直していくことは大変困難です。
もし治療が必要であれば、薬物療法や心理療法などにより対人恐怖症で生じている過剰な不安症状に対処していくことが望ましいでしょう。
■ 何より場数を踏むことが大切
コミュニケーション能力はさまざまな状況下で他者と交わり、それを通じて積み上げていく面が大きいもの。やはり、場数を踏むことが必要です。
普段から人の輪に積極的に入っていければ理想的な展開になるのですが、言うは易し、行うは難し。ある程度自信がないと難しいことでしょう。
もしあなた自身が得意分野を持っていれば、輪に入っても崩れないくらいしっかりとそれを磨き、大切にしてください。そして、モチベーション。
これまた言うは易し、行うは難しですが、「この世を生き抜くため、なんとしても対人能力を高めなくては」と思うことも今のこのご時世、正直必要になってきているのかもしれません。
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要は、日常生活に差し障りがあるかどうかと言うことですなあ~