しばらく暑さに負けて、ブログ書けませんでした
で、気をつけないといけないのは、
「熱中症」です。
ネットで、記事を見つけました。
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社会医療法人同仁会
耳原鳳クリニックホームページ
(病院からのお知らせ)
1.熱中症とは
熱中症は温熱環境に対する適応障害です。
人間は恒温動物です。
体温を36度から37度の間に保つために、皮膚の血流量を変化させ外気へ熱を伝導することと汗を分泌しその気化熱よって体でつくられる熱を放散しています。
夏の高温(多湿)の環境ではその仕組みが追いつかず体温調節が破たんし、体内の水分や塩分の不足(脱水)がおこり、体温が上昇してしまう。
これが熱中症です。
次のような症状がおこります。
発汗多量。
発汗にともなう塩分不足により痛みを伴う筋肉のけいれん(こむら返りなど)。
脱水の症状としてのどの渇き、尿量の減少、 体温上昇または皮膚の乾燥。
脳循環不全や全身の機能失調によるめまいや吐き気、嘔吐、全身の倦怠感、 脱力感、意識消失、 意識障害、全身のけいれんなどです。
高温(多湿)の環境にいた人が発熱、多量の発汗、逆に全く汗がでない、頭痛、めまい、失神症状を起せば熱中症を強く疑います。
すぐに涼しいところに移し、体を冷やし、水分を補給しましょう。
それでも良くならなかったり、水分が取れなかったりボーとしている時は医療機関を受診する必要があります。
2.どんな時に起こりやすいか
気温が27度を超えると熱中症の発症は増えます。
温度に湿度・輻射熱の条件が加わって熱中症の発症が増えます。
また、暑さに慣れるには3~4日かかるとされており、体が暑さに慣れていない時、突然気温が上昇した時、たとえば梅雨の合間にとつぜん気温が上昇した日や梅雨明けの蒸し暑い日にリスクが高くなります。
年齢別ではすべての年齢で発症しています。
高齢者は、発汗などの体温調節機能が落ちており、さらに暑さの感覚が鈍い・のどの渇きを感じにくいなどから熱中症に特に注意する必要があるとされています。
4.熱中症の予防
予防として暑さに強くなるため体温調節機能を高める必要があります。
日常的な運動を通じて汗をかくことが汗腺機能を維持するのに効果があるとされています。
水分をこまめに補給しましょう。
毎日体重を測定し体重が急激に減っていないかチェックしてください。
「体重の3%の水分が失われると、運動能力や体温調節機能が低下します。運動による体重減少が2%を超えないように水分を補給しましょう。」
(日本体育協会ホームページ)
高温の環境をなるべく避け、熱が発散しやすい風とおしがよい服装を心がけましょう。
室温は28℃を超えないようクーラーを上手に利用しましょう。
日中の暑い時はスーパーや図書館などの涼しい施設に避難することも生活の知恵です。
運動は24℃をこえれば常に熱中症の危険を考慮し給水など対策を考える必要があります。
31℃をこえれば運動を避けましょう。
5.塩分補給について
熱中症予防のための塩分補給の必要性が一般常識になりつつあります。
しかし熱中症対策情報の中で、「塩分補給が大切」というフレーズだけが一人歩きして、「大量の汗をかくときは」という大事なひと言が抜けてしまっています。
高血圧や心臓病・腎臓病を合併している方で日常から塩分制限の指導を受けている方も多いです。
その方が熱中症予防のために塩分を多く摂るのは危険です。
予防では暑い環境での日常生活と屋外での激しい運動の二つを区別する必要があります。
汗で失う塩分量は、ケタ違いに運動の場合の方が多いです。
これは、大量に汗をかく場合には、汗腺における塩分の再吸収が追いつかないためです。
この場合は、塩分補給をしっかり意識するべきです。
一方、日常生活でジワジワと汗をかく場合は塩分の喪失は多くありません。
私たち日本人は、塩分に関しては必要量をはるかに上回る量をふだんの食事で摂摂しているので塩分摂取を考慮する必要がありません。
つまり、塩分補給をしっかり意識すべきなのは、「大量の汗をかく場合」です。
しかし日常生活でジワジワと汗をかく場合は塩分を補給する必要がないと言い切るのは早計です。
日常診療ではジワジワと汗をかいて発症した患者さんの中に低張性(塩分欠乏性)脱水の熱中症の方が少なからずいます。
それは食欲不振のため食事がとれていないからです。
食事が摂れていれば重ねて塩分を摂取する必要はありません。
しかし食欲不振で食事から塩分が摂れなくなる場合があります。
その時に塩分の含まない水だけを補給していると低張性(塩分欠乏性)脱水になります。
だから日常生活でジワジワと汗をかく場合は、いつものように食事をとることと水分を補給することを強調することが大切です。
食事は水分と塩分の供給源です。
それができれば塩分を補給する必要はありません。
しかし食事摂取量が落ちた場合は水分と共に塩分補給を考慮する必要があります。
また食事が摂れなくなった場合は当然医療機関に受診してください。
6.終わりに
熱中症は正しい知識と対処があれば防げる病気です。
熱中症の予防のために地域を挙げて取り組みましょう。
http://www.mimihara.or.jp/ohtori/column35.html
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熱中症
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