お堅い団体の代表選手「日本医師会」のホムペにこんな話題が…
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日本人は、お弁当がお好き?
お弁当……その言葉を聞いて、どんなことを思い浮かべるでしょうか。小さい頃遠足でみんなと食べたお弁当、運動会やお花見で家族と囲んだお弁当は懐かしい母親の味。職場で食べるお弁当は、同僚とちょっと一息つきながら……。なかには、旅行の時の駅弁やテイクアウトのお弁当を思いつく人もいるでしょう。
そもそも、お弁当はいつ頃からあるのでしょう。
語源としては、「好都合」や「便利」を意味する中国南宋時代の俗語「便当」が日本に入って「そなえる」という意の「弁」の字を当てはめられ「弁当」になったという説など諸説があるようです。
「弁当」は安土桃山時代には形を現し、「弁当」の言葉もこの頃から使われ始めたようです。当時は高貴な身分の人が旅行や行楽にでかける際、下級官吏が蒔絵を施した豪華な容器を抱えてお供したとか。庶民には縁遠い世界でした。慶長3年(1598年)京都の醍醐寺で秀吉が催したあの有名な「醍醐の花見」にも、立派なお弁当が持参されたことでしょう。
一般庶民がお弁当に親しむようになるのは、江戸時代元禄期になってからです。その頃のはやりの娯楽・芝居見物は、朝から夕方までの一日かがりでした。その幕間(まくあい)に食べる、「幕の内弁当」が登場したのです。ただし、かけそばの6倍以上の値段がしたとても高価な食事でした。
このように、お弁当の始まりは、「ハレの日(特別な日)のお楽しみ」だったようです。お弁当という言葉にうきうきするのは、そんな歴史があるからかもしれません。その後、次第に生活に根付き、畑仕事には「野良弁当」、桜見物には「花見弁当」と、さまざまなお弁当が作られるようになっていきました。
行事とお弁当との関係も見逃せません。春の祭りでは山菜のたっぷり入った弁当を持ち寄り、夏の神楽見物では弁当を囲んで宴会を繰り広げる……各地方の季節の行事に特有のお弁当をいただく風習は、今も息づいています。
ご当地ならではの食材で作られた「駅弁」も魅力的なお弁当のひとつですね。食べるだけで旅気分を味わえるのですから、人気があるのもうなずけます。
「時間がたってもおいしいように」「傷まないように」と工夫し、手間のかかるお弁当が日本で広く作られ続けているのは、冷めてもおいしく、どんなおかずとも合う「白いご飯」を食べる習慣を、日本人が持っているからだともいわれます。海外では、日本ほどバリエーション豊かな携帯食が見られることはないようです。
限られたスペースを彩りよく飾り、栄養バランスにも気配りをして整えられたお弁当は、作り手の思いも一緒に詰まっている、日本ならではの食の形といえそうです。
▲大人流・食を楽しむ|くらしの小径ホーム
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なかなか美味しそうなホムペです。