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「おしっこが近い」は何かの病気?

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暮らしのガイド
2013/11/15 UPDATE
 
「おしっこが近い」は何かの病気?
 
「心臓病」ガイド:米田 正始
 
■ ややこしい「多尿」と「頻尿」
おばさん道一直線-1.jpg
はじめに「おしっこが近い」、つまり「頻尿」とは頻回な排尿を必要とする状態です。尿量そのものが多いわけではありません。
 
紛らわしいものとして多尿があり、これは1日の尿量が3Lを超える結果として頻回な排尿となる状態で、「頻尿」とは異なるものです。
 
ただ、毎日水を飲む量も変化し、塩分を摂る量も変わります。塩分を多く摂ると尿は減ります。患者さんの視点からは、頻尿と多尿の区別がつきにくいことがあります。
 
そのため、ここでは多尿と頻尿をあまり厳密に区別せず、要は夜などに何度もトイレに行かねばならない場合のお話をします。
 
 
■ 頻繁なトイレ、考えられる主な病気は?
おばさん道一直線-2.jpg
頻尿の原因として多いのは腎臓や尿路、つまり尿が流れる道の関係で次の病気が考えられます。
 
・尿路感染:ばい菌が尿路で繁殖している状態
 
・尿失禁:いわゆる尿もれ。骨盤内の手術歴があるときなどに起きやすい
 
・前立腺肥大症:(男性の)前立腺という臓器が尿路を圧迫し、ちょろちょろとゆっくりしか尿が出ないのが特徴
 
・尿路結石:石が尿路に詰まる状態で、石の位置によっては痛みや血尿が出ることも
 
 
■ 夜間限定の頻尿で考えられる病気は?
 
次に、夜間の頻尿について解説していきましょう。その原因は、次のようなものがあります。
 
□多尿
 
夜間の尿量が1日尿量の3分の1以上に。原因として、糖尿病、水分摂取過多、高血圧、うっ血性心不全、腎機能障害などがあります。
 
□膀胱容量の減少
 
尿を十分に溜められない状態での過活動膀胱や前立腺炎、膀胱炎、過活動膀胱などがあります。
過活動膀胱は膀胱が勝手に収縮してしまう病気で、脳卒中、パーキンソン病などの脳や脊髄の病気でコントロールが効かなくなり、膀胱が過敏になることで発生します。膀胱の老化現象として起こることも。
 
 
□睡眠障害
 
いびきをかく人に多い睡眠時無呼吸症候群も含まれます。一般の睡眠障害には、安眠しづらい環境や睡眠を妨げる生活リズムなどが問題になっていることがあります。
 
 
■ 息切れや動悸、胸痛などがあれば要注意!
 
検査方法は、24時間の尿量測定、血液検査、尿検査、尿ナトリウム量などで調べます。もとの疾患がある場合、その検査はもちろん必要です。
 
たとえば心不全であれば、心電図、胸部レントゲン、心エコーなどが役に立ちます。息切れや動悸、胸痛などがあれば注意してください。失神などがあるときは特に急ぎます。
 
腎機能障害は、血液検査と尿検査がまず役立ちます。
糖尿病なら血糖値やA1cヘモグロビン、尿検査その他の検査をします。
 
 
■ まずは泌尿器科で受診を
 
治療は、その病気の原因を治すことになります。頻尿、つまり尿の異常なので、まずは泌尿器科外来の受診をおすすめします。
 
加えて、たとえば高血圧、心疾患、腎機能障害、睡眠時無呼吸症候群などによる夜間多尿の場合は、もとの疾患の治療が重要です。
 
高血圧、心疾患、腎機能障害は内科や循環器科などにご相談ください。睡眠時無呼吸症候群は睡眠外来などもよいでしょう。これらは泌尿器科の先生が適宜紹介してくれます。
 
 
http://docomo.allabout.co.jp/column/CL01896/index.html



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