暮らしのガイド
2012/10/19 UPDATE
50代「高血圧」対策にオススメしたい3つの習慣
「癌」ガイド:狭間 研至
■ 生活習慣病対策は、生活習慣の改善がキモ
50歳を過ぎると気になってくる生活習慣病。高血圧はその代表的なものです。高血圧はサイレントキラー(沈黙の殺人者)とも呼ばれ、症状はなくとも、ある日突然に脳梗塞や心筋梗塞などを引き起こす動脈硬化の原因となります。
基本的には、きちんと医師の診断を受け、必要があればお薬を正しく服用することが重要です。しかし、「生活習慣病」の言葉通り、生活習慣によって引き起こされるもので、生活習慣の改善が非常に重要になってくるのです。
ここでは日常生活で活かせる、高血圧対策に役立つ生活習慣を3つ紹介していきましょう。
■ 1、やっぱりタバコは禁物
タバコは高血圧因子のひとつ。喫煙されている方にとっては、「またか」と思われるかもしれません。しかし、タバコは血管を収縮させ、血圧を上昇させます。タバコを吸いながら血圧を心配するのは無理があります。高血圧が気になる方には、禁煙を強くおすすめします。
もちろん、タバコがやめづらいという方は多いでしょう。喫煙習慣は嗜好ではなくニコチンという薬物の依存であり、その依存性は高いので治療が必要になってきます。ニコチンパッチやガムなどの医薬品は薬局で購入でき、一定の条件を満たせば医療機関での禁煙治療を受けられるケースがあります。
血圧だけでなく、がんや脳卒中などの予防のためにも「タバコは禁物」とお伝えしておきましょう。
日本人のほとんどが平均オーバー! 意外と見逃しがちな「ある成分」とは…
■ 2、意外に重要な「減塩」
それほど声高には言われませんが、血圧と塩分の関係は従来から指摘されています。美食の時代、飽食の時代と言われて久しい現代社会では、どうしても塩分を摂りすぎてしまいます。
1日の塩分摂取量は男性9グラム、女性7.5グラムとされているのですが、現在日本人の平均は11グラムと報告されており、普通の食生活からどうしても摂りすぎてしまいがちです。
一般には健康によいとされている和食ですが、お味噌汁1杯で2.3グラム、醤油小さじ1杯0.9グラムなど、塩分という意味ではどうしても摂りすぎ気味になってしまいます。
食べすぎは塩分の摂りすぎにもつながるので腹八分目にとどめたり、塩味がないと頼りない場合は唐辛子や胡椒などの香辛料を上手に使ったりするなど、ちょっとした工夫が血圧を下げることにつながります。
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■ 3、「適度な運動」と「適量のお酒」
血圧が上がる原因の一つは、血管が収縮すること。適度な運動は血管を広げてくれます。冬場に走ったりスポーツを楽しんだりしたあと、体だけでなく手足の先もポカポカした経験を皆さんお持ちではないでしょうか?
末梢の血管が拡張すれば、血圧は低下します。お酒も同様で、適量のアルコールは末梢血管を広げてくれます。過度の飲酒は逆に高血圧の原因となるので要注意です。
高血圧には肥満も大敵。食べすぎ、飲みすぎは体重増加をきたします。昔から言われているように、「腹八分目に医者いらず」「酒は百薬の長」というのは高血圧にもあてはまるようです。
このほかにも、半身浴で全身をあたためたり、過度のストレスや寝不足を避けたりといった毎日の習慣も大切です。ぜひ、今日からの生活のなかで試してみてくださいね。
http://docomo.allabout.co.jp/column/CL01406/index_2.html