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傷つき癒やされることのない韓国人の心 ローマ法王の訪韓に沸いた韓国だったが、それも束の間・・・

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JBpress(日本ビジネスプレス)
 
アジア
 
傷つき癒やされることのない韓国人の心
ローマ法王の訪韓に沸いた韓国だったが、それも束の間・・・
 
2014.08.21(木) 
 
 
フランシスコ法王を迎える韓国の朴槿恵大統領〔AFPBB News〕
 
韓国で数年前、日産自動車の小型乗用車「キューブ」がはやったことがあった。四角い形が丸々としていてそれまで韓国にはない形だったので、ユニークさを求める若者たちに人気があったようだ。
 
 
■ 日産の「キューブ」にそっくりだったKIAの「ソウル」
 
 ただ、その頃は正式に輸入されていなかったようで、右ハンドルのまま(韓国の車は左ハンドル)の車を不便そうに運転する人たちがいた。
 
 しばらくして、街ではキューブによく似た車を見かけるようになった。KIA(キア自動車)の「ソウル(SOUL)」であった。ちみに韓国の首都の表記は「Seoul」だ。
 
 筆者は、韓国の友人に、「『ソウル』は日産のキューブを真似したと思わない?」と同意を求めたところ、あれのどこがキューブと似ているのかと反論されてしまった。
 
 彼曰く「日産のキューブは、アシメントリーを売りにしているが、ソウルは反対にシメントリーに徹している」というのだ。
 
 言われてみれば確かに日産のキューブは四角いが後ろのドアの部分などがアシメントリーで、キアのソウルは四角いが後ろのドア部分がシメントリーだ。でも、これって全く違うと言い切れるものかな。
 
 筆者は四角い形が似ていることの方がずっと気になるのだが・・・。それから数年経った今、「ソウル」は独BMWの「ミニクーパー」に似ている気がする。屋根の部分やサイドミラーなどを色違いにできるところなどである。
 
 現在の「ソウル」は、キューブの良さ+ミニクーパーの面白さを併せ持っていると言える。
 
 さて、先週の8月14日、フランシスコ・ローマ法王が訪韓した。光化門の前の大通りは封鎖され、道路規制が厳しく敷かれたなか、庶民派と言われる法王はさっそうと「ソウル」に乗ってやって来た。
 
 
 
■ ローマ法王の訪問を熱烈歓迎した韓国人だが・・・
 
 
 「ソウル」を選んだ理由は、小型多目的車として法王の清廉なイメージに合致し、韓国の小型モデルでは安定性と実用性の面で最も優秀だからという。
 
 韓国のカトリック信者数は531万人と人口の約10%(世界的には5番目に信者が多い)である。
 
 韓国ではプロテスタントと仏教信者がそれぞれ約30%ずつ占めているので、相対的にカトリック信者は少ない方である。それでも法王の人気は予想以上にあった。
 
 おかげで「ソウル」を販売しているキアの株価も上昇した。内需販売の促進や8月の欧米市場での販売にポジティブな影響を与えると見られたからだ。これで何かの偽物というレッテルも剥がれることだろう。
 
 今回ローマ法王が訪韓した理由は、男尊女卑と王朝時代の身分差別を乗り越え信仰を受け入れ朝鮮時代に殉教した聖人たちを列福するためなのだが、ちょうど今セウォル号(今年の4月に沈没した船)問題や慰安婦問題など様々な憂いを抱え、国民の鬱化が進んでいる韓国に一縷の希望を与えるきっかけになったと言える。
 
 法王は、セウォル号の真相を究明してほしいとデモをしている遺族たちや慰安婦の人たちに毎日のように会って彼らの心を癒やす言葉や祈りを上げた。彼の行く先々で「ビバパパ(VIVA PAPA)」の歓声が上がり、彼の一挙手一投足に熱狂した。
 
 韓国人は宗教を超えて法王の訪韓を熱烈に歓迎したが、8月15日列福ミサが行われているすぐ近くでプロテスタント教会の人たちが、カトリックと教皇制度に反対するという集会を開いていたのも事実だ。
 
 セウォル号の遺族の人たちは、法王が訪韓している4泊5日の間、毎日法王に謁見することができたが、大統領は事故が起きてから120日以上の間、たった1日しか会っておらず、真相究明もされていないことに怒りを感じている人もいる。
 
 
 
■ 法王が去ってみれば、癒やされた心も束の間だった
 
 結局、法王の訪韓により韓国人たちが感じたのは、現在の韓国社会にはこのような癒やしを与えてくれるリーダーがいないということだ。従って、先週紹介した過去の英雄(李舜臣)や外国人の法王に依存してしまう。
 
 法王が残した希望のメッセージなどは一時期韓国人の心を癒やしてくれたが、それを一部の政治家たちは内政干渉と受け止めているようだ。
 
 聖書を引用して「兄弟の罪は何度でも許すべし」と言った部分が拡大解釈され「北朝鮮の政権を無条件に許し、いくらでも援助すべきだ」に聞こえるといったこじつけを言う極右の人たちもいる。
 
 そして、左寄りの発言をする法王によって、朴槿惠大統領が侮辱されたとまで言う主張も出てきた。
 
 結局、夏祭りの後にゴミがたくさん残ってしまうように、法王の美しいメッセージは色あせてしまい、現実の問題だけが山積みになってしまった。
 
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/41529?page=2
 
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いやいや…
 
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