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ホタル帰る —特攻隊員と母トメと娘礼子—

 
緊張が続く軍隊生活に家庭的な温かさで包んだおばちゃんがいました。
 
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本
ホタル帰る —特攻隊員と母トメと娘礼子— (草思社文庫)
 
赤羽礼子、石井宏 (著)
 
 
 
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メモ
説明 
 
1945年6月、出撃の前夜、特攻隊員の宮川軍曹は
 
「小母ちゃん、死んだらまた小母ちゃんのところへ、ホタルになって帰ってくる」
 
と鳥浜トメに言い残して鹿児島県知覧基地から出撃していった。
 
ところがその夜、トメの家に、本当に一匹のホタルが入ってきたのである。
 
この本の題名はこのエピソードからとられた。 
 
軍の指定食堂を経営する鳥浜トメは長女の美阿子と次女の礼子とともに、出撃する特攻隊員を暖かく迎え、送りだした。
 
隊員たちもトメを実の母親のように慕った。
 
この本は、息づまるような状況のなか、日本人がどのように行動したかの貴重な証言である。
 
 
 
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メモ
目次 
 
◇ 少年飛行兵
◇ 特攻始まる
◇ 群像
◇ 命ある限り
◇ 赤いテープ
◇ いまひとたびの逢うこともがな
◇ アリランの歌声
◇ たとえ手は動かずとも
◇ ホタル帰る
◇ 神々のたそがれ
◇ アメリカ兵の母
◇ 人類の母
◇ 観音像建立
◇ 日はまた沈む
 
 
 
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メモ
著者について
 
赤羽礼子 
 
1930(昭和5)年、鹿児島県知覧生まれ。
 
45年2月、県立知覧高等女学校3年進級を前にして、勤労動員で知覧の特攻基地へ、隊員の世話をする。
 
動員解除後も母、白浜トメの富屋食堂を手伝い、特攻隊員たちを数多く見送る。
 
56年、東京服飾専門学校師範科卒業。教師となる。
 
59年に赤羽茂一と結婚。二児の母に。
 
70年、新宿に元特攻隊員が集まる場所として酒亭「薩摩おこじょ」を開店。
 
2005年10月、逝去
 
 
 
石井宏
 
音楽評論家。
 
1930(昭和5)年、東京生まれ。
 
44年、航空兵を志願、新潟地方航空機乗員養成所本科六期生となる。
 
終戦後、旧制湘南中学校、旧制静岡高等学校を経て、東京大学文学部美学科ならびにフランス文学科を卒業。
 
日本楽器(現ヤマハ)、TBSを経てフリーに。
 
音楽関係の著訳書多数。『反音楽史』(新潮社)で2004年山本七平賞受賞。
 
 
http://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/4794218028
 
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この人の生き残った重みを抱えて生きていたのだろうと思います。
 
このおばちゃんがいなければ、彼らの人間的な部分に私たちは永遠に触れることができなかったでしょう…
 
 
 

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